科目概要
本科目は経営上の意思決定における財務的な側面に焦点をあて、投資と資金調達そして、提携やM&Aなどの経営戦略にかかわる問題をとりあげます。カネという経営資源の調達と利用の実際についてより深い知識を得るとともに、財務の視点で、事業全般を理解・分析する力を養います。得られる効果
投資や企業買収など様々な局面で企業価値の向上を目指した考察や判断ができるようになります。財務戦略やM&Aなどの経営戦略について議論できるだけの知識が身につきます。
受講をお勧めする方
管理職で会計・財務分野に苦手意識のある方今まで会計・財務を学ぶ機会が無かったが、一度しっかり学んでおきたい方
マネジメント職を目指す方
講座詳細
投資価値評価の方法/投資キャッシュフローの見積り
カバーする内容
- 投資プロジェクトの評価 テクニック
- 投資プロジェクトのリスクと割引率
- キャッシュフロー見積りの 留意事項
映像講義視聴
- 投資価値評価の方法(約110分)
企業価値評価(1)/資本コストの推計
カバーする内容
- CAPMによる株主資本 コストの推計
- 負債コストの推計
- 加重平均資本コスト(WACC)の求め方
- 企業価値評価の方法
映像講義視聴
- 資本コストの推計(約70分)
企業価値評価(2)/外部成長戦略と財務
カバーする内容
- 資本提携、合併、株式買収、 会社分割に関わる財務
- 買収価額の算定
映像講義視聴
- ざっくり分かるM&A(約75分)
事前課題
- ケースリーディング
講師メッセージ
業績が極端に良い会社と悪い会社、あなたならどちらの会社を買収しますか?前者を選ぶ方が圧倒的に多いと思いますが、これはほとんどの場合望ましくない結果をもたらします。なぜなら、良い会社は買い手が殺到して過大評価になることが多く、悪い会社は皆が敬遠して過小評価となることが多いからです。買うなら後者です。
このように重要なのは真の価値を評価すること(バリュエーション)なのです。それよりも安く買えば儲かるし、高く買ったのでは儲かるわけありません。本科目では、バリュエーションのスキルを磨くことを通じて、投資プロジェクトやM&Aなどさまざまな戦略的局面での合理的な意思決定のあり方を追求していきます。
受講者の声
・映像ビデオのトークが非常に面白く、また実際の授業後半は映像ビデオコピーでは無い、さらに面白い内容になっていて、飽きない工夫がされている。
・M&Aに直接関与していなくても、経営の実践的な感覚が得られる講座だったので、部下にも受講を進めたい。
受講者インタビュー
TAG
数字力 分析力TARGET
経営層 管理職 管理職候補者 中堅SCHEDULE
2019年8月期講師紹介
寺石 雅英
Masahide Teraishi
一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。名古屋商科大学講師、助教授、群馬大学社会情報学部教授等を経て、2011年4月より大妻女子大学キャリア教育センター教授。群馬大学名誉教授。この間、郵政研究所、日本資産流動化研究所、建設経済研究所、道路経済研究所等の客員研究官や研究委員、国際ベンチャー企業協議会監事、実践経営学会理事などを歴任。2001年には、国立大学教官として日本初のJASDAQ上場企業の社外監査役に就任((株)エスイー)。さらに現在は、日本一の店舗数を誇るカラオケチェーン(まねきねこ)とフィットネスチェーン(カーブス)を展開する上場企業の取締役も務める((株)コシダカホールディングス)。全国の地域振興プロジェクトや中小企業再生プロジェクトのコンサルタントとしても活躍中。 専門はファイナンス論、地域振興論、事業創造論、観相統計学。主著に、『現代経営学』(同文舘)、『ベンチャー創造のダイナミクス』(文眞堂)、『創造への感知力』(ファズボックス)、『ザ・統計学』(ファズボックス)、『金融工学のエッセンス』(ファズボックス)等がある。