科目概要
本科目のねらいは大きく二つあります。一つは、財務諸表を読めるようになること、すなわち、財務諸表から必要なメッセージを引き出せるようになることです。細部にこだわるほど全体像が見えにくくなるのが財務諸表。ざっくり読むためのツボを的確におさえることが大事です。もう一つは、儲けを出すための会計を理解することです。利益にコントロールを与えるための4つの変数を理解し、実践で利益向上に結び付けられるようになることを目指します。
得られる効果
財務三表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)が読めるようになります。自社や取引先の経営状態や経営改善のポイントがよく分かるようになります。
的確な事業計画を書くスキルが高まります
受講をお勧めする方
管理職で会計・財務分野に苦手意識のある方今まで会計・財務を学ぶ機会が無かったが、一度しっかり学んでおきたい方
新規事業開発に従事している方や、新規事業開発をサポートする部門に属している方
講座詳細
戦略会計とは/ 貸借対照表と損益計算書
カバーする内容
- 貸借対照表の基本構造
- 損益計算書の基本構造
- 貸借対照表と損益計算書と連関性
映像講義視聴
- 決算書速読術(約100分)
キャッシュフロー計算書/ 財務分析
カバーする内容
- キャッシュフロー計算書の基本構造
- 財務指標の使い方
映像講義視聴
- キャッシュフロー計算書(約60分)
- 財務分析をやってみよう(約60分)
戦略会計実践/ 最も儲かる価格決定法
カバーする内容
- 損益分岐点分析
- 経営的観点からの損益認識
映像講義視聴
- 最も儲かる価格決定法(約60分)
講師メッセージ
「ルールとしての会計」を学ぶのか、「ツールとしての会計」を学ぶのか?これがあなたにとって重要な分岐点となります。
多くの人々は前者の道を歩むわけですが、彼らはつねに正確性を求め、思考は硬直化し、知っていることの優越感に浸ることで、知らない者にもそのルールを押し付けるようになります。会計が得意な人がとかく嫌われ者であるのはそういう理由からです。
後者を志向する人間にとって、会計は経営を良くするため道具に過ぎません。彼らは利益の獲得や企業価値の向上に役立てるべく会計を駆使するため、周囲からは大いに頼りにされます。こうしたビジネス界できわめて希少な人材を輩出するのが本科目の使命です。
受講者の声
・会計の素人に明確にターゲットを絞った授業内容であったため、会計の苦手な自分でもついていくことが出来た。
・会計を理解する事で、会社の金の流れが分かるようになったので、取引先の立場を考慮しながら商談する事に役立つ。
受講者インタビュー
TAG
数字力 分析力TARGET
経営層 管理職 管理職候補者 中堅SCHEDULE
2019年7月期講師紹介
寺石 雅英
Masahide Teraishi
一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。名古屋商科大学講師、助教授、群馬大学社会情報学部教授等を経て、2011年4月より大妻女子大学キャリア教育センター教授。群馬大学名誉教授。この間、郵政研究所、日本資産流動化研究所、建設経済研究所、道路経済研究所等の客員研究官や研究委員、国際ベンチャー企業協議会監事、実践経営学会理事などを歴任。2001年には、国立大学教官として日本初のJASDAQ上場企業の社外監査役に就任((株)エスイー)。さらに現在は、日本一の店舗数を誇るカラオケチェーン(まねきねこ)とフィットネスチェーン(カーブス)を展開する上場企業の取締役も務める((株)コシダカホールディングス)。全国の地域振興プロジェクトや中小企業再生プロジェクトのコンサルタントとしても活躍中。 専門はファイナンス論、地域振興論、事業創造論、観相統計学。主著に、『現代経営学』(同文舘)、『ベンチャー創造のダイナミクス』(文眞堂)、『創造への感知力』(ファズボックス)、『ザ・統計学』(ファズボックス)、『金融工学のエッセンス』(ファズボックス)等がある。